病院や薬局などを受診した際、お薬手帳の提示を求められることはありませんか。
最近ではノート型のほかに、アプリ型のお薬手帳も多くなってきました。
処方された薬を記録できる便利なものですが、詳しい役割について意外と知らない方も多いです。
そこで今回は、お薬手帳の役割について3つご紹介します。
▼お薬手帳の役割とは
■重複や併用禁忌の確認
異なる医療機関で薬を処方された場合、同効のもの・飲み合わせが悪いものがないか確認できるのがお薬手帳です。
薬効が重なっていると重複で投与することになり、患者の身体に影響を及ぼす可能性があります。
また薬には併用してはいけないものもあるため確認が必須ですが、自分の飲んでいる薬をうまく説明できないこともあるでしょう。
お薬手帳に今まで処方された薬を記録しておけば、このようなリスクを軽減できます。
■薬歴の管理
患者がいつ・どこで・どんな薬を処方してもらったのか、記録するのがお薬手帳です。
複数の医療機関を受診する際は今までに使っていた薬を確認し、適切な処方を行う必要があります。
そのため過去から現在までに使用した薬を記録し、どの医療機関へ行っても薬歴が分かるように管理できるのも役割の一つです。
■災害・緊急時にも安心
いつも受診している病院でも、災害時には医療インフラが被害を受けることもあります。
また緊急時には、自分の飲んでいる薬を伝えられない場合もあるでしょう。
お薬手帳を常に携帯しておけば、一目で薬歴がチェックできるので安心です。
▼まとめ
お薬手帳の役割はもらった薬を記録しておくだけでなく、重複投与や併用禁忌の確認に役立ちます。
同じ効能の薬や一緒に使用してはいけない薬の処方を防ぐことができるので、大変便利です。
また災害や緊急時には、患者の薬歴が不明な場合もあるでしょう。
いつもお薬手帳を持っておけば、薬の確認ができて正しい処方につながります。
お薬手帳の役割を知って、安心安全な医療を受けましょう。